5. ログ管理
5-1. ログの種類とファイル名
お客さまのサーバー領域にある /log
ディレクトリ配下には、以下のログファイルが保存されています。
ログの種類とファイル名
- HTTP アクセスログ:
httpd-access_log
- HTTP エラーログ:
httpd-error_log
- HTTPS アクセスログ:
ssl-access_log
(SSL 証明書利用時) - HTTPS エラーログ:
ssl-error_log
(SSL 証明書利用時) - WAF の処理ログ:
waf_detect.log
(WAF 機能を「有効」にしている場合)
対象期間
ログは以下の期間を保存しています:
- 過去 3 か月分 + 当月分
- 直近の過去 3 日分
補足事項
- FTP ログは保存されません。
- ファイル名に年月日 (yyyymmdd) が付く場合は日ごとにマージされたファイルです。
.gz
拡張子のファイルは圧縮されており、ダウンロード後に解凍してください。- アクセスログ(
httpd-access_log
、ssl-access_log
)には cookie 情報も含まれるため、取り扱いには十分ご注意ください。
5-2. ログ分析プログラム(AWStats)
AWStats はアクセスログから Web アクセスを月ごとに解析するツールです。http と https 両方のアクセスを解析対象にできます。(https をご利用の場合は、SSL サーバー証明書契約が必要です。)
AWStats の利用方法や分析画面については 公式サイト(英語)をご参照ください。なお、月初(1~2 日)のログ分析はシステム都合上、 3 日以降 に表示が可能になります。
分析方法について
- コントロールパネルにて 【Web】 > 【公開サイト】 > 【ログ管理】 をクリックします。
- 【Awstats】 をクリックし、 【Awstats 期間】 で対象期間を選択のうえ、 【ログ表示】 をクリックします。
分析内容について
AWStats では下記の項目を解析します。 詳細は 「5-3. AWStats の見方(詳細)」 をご参照ください。
主な分析項目の例:
- 統計:一意の訪問者数、ページ数、ヒット数、バイト数など
- 曜日:曜日ごとのアクセス状況
- 時間帯別のアクセス:時間帯別のアクセス数
- 訪問者のドメイン/国名:訪問者のホスト名から国別の訪問数
- ホスト名:IP から逆引きしたホスト名
- ロボット/スパイダー:検索エンジンのクローラなど
- 滞在時間:訪問者の滞在時間
- ページ数/URL:多い順でページごとのアクセス数
- ファイルの種類:アクセスされたファイルの種類を表示
- OS:訪問者が使用している OS
- ブラウザ:訪問者が使用しているブラウザとバージョン
- このサイトへの接続元:直接入力か、検索サイト経由かなど
- 検索文・検索語:検索エンジンからのアクセスワード
- HTTP エラーコード:404 Not Found などの発生状況
5-2-1. AWStats の見方(詳細)
このページでは、「アクセスログ分析(AWStats)」の解析結果で表示される各項目について、より具体的に解説します。 大まかな機能概要は 「5-2. ログ分析プログラム(AWStats)」 をご参照ください。
サマリ(Summary)
サイト全体の、該当月におけるアクセス数をまとめています。以下の指標が表示されます:
- 一意の訪問者数(Unique visitors) … 同一の IP アドレスからの 2 回目以降のアクセスはカウントされません
- 訪問数(Visits) … 述べアクセス回数。 同じ人が複数回アクセスしてもその分だけカウントされます
- ページ(Pages) … アクセスされたページ数
- ヒット(Hits) … ページを表示するために読み込まれたファイル数(HTML のほかに画像、CSSなども含む)
- バイト(Bandwidth) … アクセスされたファイルの合計サイズ
Monthly History
1 年分の月ごとのサマリを棒グラフと表で表示します。どの月にアクセスが多いかを確認できます。
Days of Month
該当月の日ごとの「訪問数」「ページ」「ヒット」「バイト」を棒グラフと表で表示します。どの日付にアクセスが集中しているかがわかります。
曜日
該当月の曜日別の「訪問数」「ページ」「ヒット」「バイト」を表示します。曜日単位のアクセス傾向を把握できます。
時間帯別のアクセス状況
該当月における時間帯別のアクセス数を表・グラフで示します。どの時間帯にアクセスが集中しているかを把握できます。
訪問者のドメイン / 国名(上位 10)
アクセス元ホストのドメインが属する国別の上位 10 件を表示します。なお、.com
など汎用ドメインを利用している ISP の場合、国名判定が必ずしも正確でないことがあります。
ホスト名(上位 10)
訪問者のホスト名上位 10 件を表示します。 例えばSNSの日記に登録している場合、SNS のサーバーからのアクセスが上位に表示されることもあります。
ロボット / スパイダーの訪問者(上位 10)
検索エンジンなどのクローラ(ロボット)の訪問状況を表示します。 AWStats はこれらのロボットを不可視な訪問者として扱うため、他の集計には含みません。
滞在時間
訪問者のサイト滞在時間をカテゴリ別に表示します。
ファイルの種類
アクセスされたファイルの拡張子種別を表示します。 例えば、サイト内に 100 ページの HTML があり、そのうち 20 ページがアクセスされれば 20 と表示され、 残り 80 ページはアクセスがなかったと判断できます。
ページ数 / URL(上位 10)
アクセス数の多いページや URL を上位 10 件表示します。
OS(上位 10)
訪問者が使用しているオペレーティングシステムを表示します。
ブラウザ(上位 10)
訪問者が使用しているブラウザソフトとバージョン情報を表示します。
このサイトへの接続元
訪問者がサイトにどうやってアクセスしたかを、以下のような分類で集計します。
直接入力(またはブックマーク)、検索エンジンからのリンク、外部ページからのリンクなど。
検索文(上位 10)
検索エンジン経由でアクセスされた際に使われた検索キーワード(文章)を上位 10 件表示します。※日本語などの場合、文字コードの関係で文字化けすることがあります。
検索語(上位 10)
検索文を単語に分離して集計したものを上位 10 件表示します。こちらも文字コードによりまれに文字化けが起こる場合があります。
Miscellaneous(その他)
いわゆる「お気に入り登録(ブックマーク)」からのアクセス数などが示される場合があります。
HTTP エラーコード
Web サーバーが返したエラーコードを多い順に表示します。 404(Not Found)などが多い場合、リンク切れが発生している可能性があります。
5-3. 過去のログファイルの削除
ログは月ごとに圧縮(.gz 形式)で保管され、FTP ソフトでダウンロードすることができます。 ただし、過去 3 か月分より前のログは自動的に削除され、その後は復元できません。
削除方法
- コントロールパネルにて 【Web】 > 【公開サイト】 > 【ログ管理】 > 【ログ削除】 をクリックします。
- 削除したいログの 【×】(削除) ボタンをクリックします。
左端のチェックボックス を使うと 複数のログを一括削除 することも可能です。
注意事項
- 3 か月 で自動削除されたログは復元できません。
- 必要な場合は FTP ソフトで /log ディレクトリ内のファイルをあらかじめダウンロードして保管してください。
- FTP および SFTP のログは生成されません。
- ファイル名の末尾に日付(yyyymmdd)が付くものは日ごとにマージされたログです。
- .gz 拡張子のファイルは圧縮形式なので、ダウンロード後に解凍が必要です。
- アクセスログ(
httpd-access_log
)には cookie 情報も含まれているため取り扱いにはご注意ください。 - 当月分のログファイルは削除対象にできません(FTP 接続でも削除不可)。
- .gz 以外のファイルは削除対象になりません(FTP 接続でも削除不可)。
5-4. ログ表示
ログは主に /log ディレクトリに保存され、コントロールパネルから閲覧・管理できます。 ただし、FTP / SFTP ログ は生成されません。
また、httpd-access_log
には cookie 情報が含まれるため、 取り扱いには十分ご注意ください。
ログの表示方法
- コントロールパネルにて 【Web】 > 【公開サイト】 > 【ログ管理】 をクリックします。
- 閲覧したいログの種類・期間・取得件数を選択して 【ログ表示】 をクリックします。
ログの種類
- アクセスログ
ウェブサイトへのアクセス状況(IP アドレス、日時、アクセスページ、ブラウザ情報など)を記録します。
当月分・当日分から選択した件数(10,30,50,70,100)分を最新から遡って閲覧できます。 - エラーログ
存在しないページへのアクセスや CGI のエラー発生時などを記録します。
当日分から選択した件数(10,30,50,70,100)分を最新から遡って閲覧できます。 - AWStats
アクセスログの分析ツールです。豊富なグラフ表示や検索エンジンからの流入分析などを特徴とします。
選択した期間の HTTP / HTTPS アクセスログをもとに解析結果を表示します。