4-1.ファイル転送~機能
4-1-1.転送方式
サーバーにファイルをアップロードしたり、ログファイルをダウンロードしたりする方法として FTP をご利用いただけます。
4-1-2.FTP
- 利用可能アカウント: サイト管理者、Web特権ユーザー、Webユーザー、AnonymousFTP
- 通信内容を暗号化する FTP over SSL/TLS(Explicitモード) にも対応
(Implicitモードは利用不可) - 暗号化の際は、サーバー証明書として ProBiz 側が用意したものを使用するため、お客さまがご用意いただく必要はありません。
4-1-3.容量制限
サイト管理者が管理ツールから、ユーザー単位でディスク容量を割り当て(上限設定)することが可能です。
4-1-4.FTPアクセス制限機能
「サイトマネージャー」「Webマネージャー」からFTPアクセス制御を行えます。
制限を有効にすると対象ディレクトリーに .ftpaccess
ファイルが自動生成されます。こちらは削除・改変しないでください。
4-1-5.ANONYMOUSFTP機能
匿名でファイルのダウンロードを許可する機能です。
- ON/OFF の切り替えはサイトマネージャー上で行えます(初期設定ではOFF)。
- /anonymous ディレクトリー配下のファイルのみダウンロード可。
- AnonymousFTPのユーザー名はanonymousです。このユーザー名を使用してサーバーにFTP接続すると、/anonymousディレクトリーに置かれているファイルをダウンロードできます。AnonymousFTPでファイルのアップロード・削除・ファイル名の変更などは行えません。
- /anonymousディレクトリーへのファイルのアップロードはサイト管理者またはWeb特権ユーザーだけが行えます。
- /anonymousディレクトリー内にサブディレクトリーを作成し、その中にファイルを設置することも可能です。
4-1-6.WEBDAV
WebDAVを使うと、あたかもネットワークドライブのようにWebサーバーへファイルのアップロード/更新ができます。
- 利用可能アカウント:サイト管理者、Web特権ユーザー
- URL: http://(ドメインまたはIPアドレス):8000/
- 通信:HTTPのみ(HTTPS通信には対応していません)
- ホームディレクトリー: /home
- ファイル名は半角英数字です。それ以外を使用する場合文字化けが起こる可能性があります。
4-2.ファイル転送~ディレクトリー構造
4-2-1.サイト管理者(admin)・Web特権ユーザー用ディレクトリー
サイト管理者やWeb特権ユーザーがFTP接続した際に表示されるディレクトリー構造は、以下のようになっています。
ディレクトリー パーミッション 主な用途
/(ルートディレクトリー)
|
+------------- .well-known 700 (rwx------) サーバー証明書ファイル認証用
|
+------------- home 700 (rwx------) HTML・CGI・PHP・SSI
|
+------------- cgi-bin 700 (rwx------) お客さまのCGI
|
+------------- cgi-def 700 (rwx------) 弊社製CGI
|
+------------- app-def 700 (rwx------) 弊社製PHP
|
+------------- data 700 (rwx------) Web上で非公開のファイル
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+------------- anonymous 750 (rwxr-x---) AnonymousFTP
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+------------- log 755 (rwxr-xr-x)
|
+-- www 700 (rwx------) Webのログファイル
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+-- ftp 700 (rwx------) FTPのログファイル
各ディレクトリーのパーミッションは、サーバーの安全運用上、変更されないようお願いいたします。また、パーミッションが変更されていた場合、弊社にてお客さまへの事前通知なく初期値に戻させていただく可能性がございます。あらかじめご了承ください。
各ディレクトリーの用途は以下のとおりです。
- /(ルートディレクトリー)
お客さまのディスク領域において一番上の階層となるディレクトリーです。 - .well-known
サーバー証明書ファイルの認証用としてシステム的に利用されます。 - /home
ホームページのコンテンツを置くディレクトリーです。HTMLだけでなく、CGI・PHP・SSIを使用したコンテンツも設置できます。このディレクトリーがホームページのドキュメントルートになります。 - /cgi-bin
お客さまのCGIを置くディレクトリーです。CGIは/homeに置いても動作します。必ずこのディレクトリーに置かなければならないということはございません。 - /cgi-def
弊社製CGI(Perl・RubyなどCGIとして動作するアプリケーション)が置かれるディレクトリーです。このディレクトリーにはお客さまのコンテンツを設置しないことを推奨いたします。 - /app-def
弊社製PHPが置かれるディレクトリーです。このディレクトリーにはお客さまのコンテンツを設置しないことを推奨いたします。 - /data
インターネットから直接アクセスされたくないファイルを置くディレクトリーです。インターネットに公開する必要がないファイルはこのディレクトリーに設置することを推奨いたします。また、CGI・SSIを利用した場合はこのディレクトリー配下のファイルにもアクセス可能ですので、CGI・SSIのデータファイルを設置する用途にもご利用いただけます。 - /anonymous
AnonymousFTP用のディレクトリーです。AnonymousFTP機能をONにしてこのディレクトリー内にファイルを置くと、そのファイルをAnonymousFTPでダウンロードできるようになります。 - /log/www
Webのログファイルが置かれるディレクトリーです。 - /log/ftp
FTPのログファイルが置かれるディレクトリーです。
4-2-2.Webユーザー用ディレクトリー
WebユーザーがFTPでサーバーに接続したときにアクセスできるディレクトリー構造です。サブディレクトリーはございません。
ディレクトリー | パーミッション | 主な用途 |
/ | – | HTML |
ディレクトリーの用途は以下のとおりです。
/(ルートディレクトリー)
ホームページのコンテンツを置くディレクトリーです。CGI・PHPを使うことはできません。
Webユーザーにはそれぞれ個別のルートディレクトリーが割り当てられます。FTPで接続したときはルートディレクトリーとして見えますが、実体はサイト管理者・Web特権ユーザー・他のWebユーザーがFTPで接続したときに見えるルートディレクトリーとは別のディレクトリーであるため、自分以外のルートディレクトリーにはアクセスできません。
4-2-3.ページ認証ディレクトリー
.well-known
は一部のSSL認証局での認証用ディレクトリーとして使われることがあります。
既存で.well-known
を利用されていた場合、当サーバーのシステム領域が優先されるため、混在しないようご注意ください。
4-3.ファイル転送~ログファイル
4-3-1.種類
- Webアクセスログ / Webエラーログ / FTPアクセスログ の3種類が標準で取得されます。
4-3-2.参照方法
- サイト管理者やWeb特権ユーザーは、管理ツール上で最新10~500行分を確認可能。
- 前日以前のログファイルはFTPでダウンロードして詳細に調べることができます。
4-3-3.参照出来るお客さま
- サイト管理者 / Web特権ユーザー に限定されます(Webユーザーやメールユーザーは不可)。
4-3-4.ログファイル用ディレクトリー
/log/www
にWebのログファイルが保存/log/ftp
にFTPのログファイルが保存
4-3-5.保存期間
- ログは1日1ファイルとしてまとめられ、0~40日の範囲で設定された日数保管。
- 設定日数を超えたものは自動削除されます。
- デフォルトは7日に設定されています。
0日
と設定するとログファイルは保存されなくなり、最新500行のみが管理ツール上及びFTPアクセスログで参照可能となります。
4-3-6.ログファイルの容量
ログファイルもWebコンテンツとしてディスク容量を使用します。アクセス数が多いとログファイルが大きくなり、ディスクを圧迫することがあります。
4-3-7.FTPアクセスログ
ProFTPD
の標準ログ形式(.gz
で圧縮)です。
- ファイル名の形式:
ftp_YYYYMMDD.log.gz
- ホストIP、ユーザー名、日時、コマンド、レスポンスコードなどが記録されます。
書式は以下のようになっています。
(host) (user) [(date)] “(command)” (status) (bytes)
- (host)はアクセスしたクライアントのIPアドレスまたはドメインです。
- (user)はアクセスしたユーザー(サイト管理者・Web特権ユーザー・Webユーザー)名です。認証が行われる前のログには「proftpd」と記録されます。
- (date)はアクセスがあった日時です。
- (command)はクライアントから送られたFTPコマンドです。
- (status)はサーバーが返したFTPのレスポンスコードです。
(bytes)はこのアクセスの際に送信されたバイト数です。