バージョン管理(Git等)は可能か?

共用レンタルサーバー環境でも、Webサイトやスクリプトのバージョン管理を取り入れることで、履歴の追跡差分アップデートが容易になります。しかし、多くの共用サーバープランではroot権限がなく、サーバー上で直接Gitリポジトリを管理するには制約があります。ここではまず「共用サーバーでのバージョン管理の可否と全体像」をまとめた上で、以下の2つのサブトピックへリンクします。


目次

  1. バージョン管理を導入するメリット
  2. 共用サーバーでできること・できないこと
  3. サーバー上Git運用の制約と代替策
  4. ローカルGit利用のベストプラクティス
  5. まとめ & 次のステップ

1. バージョン管理を導入するメリット

  • 変更履歴の可視化
    コードやHTML/CSS、設定ファイルの差分を記録し、いつ誰が何を変更したかを確認できる。
  • ロールバックの容易さ
    誤ってファイルを壊してしまった際、特定時点の状態へ即座に戻せる安全弁になる。
  • 共同開発の効率化
    複数人で作業する場合、コミット・プッシュ・プルのワークフローで衝突を防ぎながら開発可能。

2. 共用サーバーでできること・できないこと

  • できないこと
    • サーバー上で git init → フルリポジトリを運用するには通常、root権限またはSSHアクセス全権が必要。
    • 共用環境ではシェル(SSH)権限が制限されており、Gitコマンド自体がインストールされていないケースが多い。
  • できること
    • リポジトリのクローンだけ許可されている場合、リモートから git clonegit pull で更新を取得できる(SSH鍵認証が使えるプランのみ)。
    • FTPクライアントで差分アップロード:ローカルでGit管理し、コミット済みの差分だけをFTP/SFTPで流し込むワークフロー。

詳しくは以下のサブページで掘り下げます。


3. サーバー上Git運用の制約と代替策

詳しく見る:Git等はroot権限が必要?(共用サーバーの制約)

  • 共用サーバーで git initgit update-server-info を行うにはどのような条件が必要か
  • SSHアクセス権限プランでのみ可能なケース、cPanel・Plesk での簡易Git機能(あれば)
  • 代替案:ローカルで完全管理し、FTP差分アップロードで更新を反映する方法

4. ローカルGit利用のベストプラクティス

詳しく見る:ローカルでGitを使う際の注意点

  • .gitignore の設定:FTPで不要なファイルやディレクトリを除外
  • デプロイ用スクリプト の作成:ローカルでコミット→GitツールやFTPクライアントのスクリプトで差分をアップロード
  • パスワードやAPIキーの扱い.envconfig.php などの機密情報をリポジトリに含めない工夫

5. まとめ & 次のステップ

  1. まずは「サーバー上Git運用の制約と代替策」を確認し、ご自身のプランでの可能不可能を把握。
  2. 次に「ローカルGit利用の注意点」を学び、リポジトリ管理からデプロイまでのワークフローを設計。
  3. 将来的にSSHアクセスプランへ移行する場合、サーバー上リポジトリ運用も検討可能。

このまとめページを起点に、下記サブページで具体的な設定やスクリプト例を順次ご覧ください。


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