3-1.管理ツール~サイトマネージャー
概要
サーバー全体の管理を行うためのツールです。
- ユーザー管理、ディスク容量の割り当て、Web/メールなど様々な設定が可能
使用出来るお客さま
- サイト管理者(admin) のみ
アクセス方法
ブラウザーで以下のURLへアクセスします。
http://(ドメインまたはIPアドレス):8080/
表示された画面にある「サイトマネージャー」リンクをクリックし、admin
/ パスワードを入力してログインしてください。
3-2.管理ツール~WEBマネージャー
概要
Web特権ユーザー・Webユーザーが利用する、Web関連の管理ツールです。
- パスワード変更やWebアクセス制限設定など、基本的な操作が行えます。
使用出来るお客さま
- Web特権ユーザー / Webユーザー のみ
アクセス方法
ブラウザーで
http://(ドメインまたはIPアドレス):8080/
にアクセスし、「Webマネージャー」リンクをクリック。Web特権ユーザー名 or Webユーザー名 と パスワードでログインしてください。
3-3.管理ツール~メールマネージャー
概要
メールユーザーが、自分のパスワード変更やメール転送設定などを行うツールです。
使用出来るお客さま
- メールユーザー のみ
アクセス方法
ブラウザーで
http://(ドメインまたはIPアドレス):8080/
にアクセスして「メールマネージャー」リンクをクリック。メールユーザーのアカウント名とパスワードを入力してログインします。
3-4.管理ツール~バックアップマネージャー(有料オプション)
概要
データバックアップの有料オプションをご契約いただいた場合にご利用いただける、バックアップ専用の管理ツールです。
- バックアップスケジュールの設定や、FTPアカウント発行などを行います。
- ご利用のブラウザーでJavaScriptが有効になっている必要があります。
バックアップマネージャーへのログイン方法
オプションご契約者様には専用URLをご案内します(例: https://backup.etius.jp/○○○/
など)。
ログイン時のID・パスワードは以下のとおりです。
- ログインID:
backup@(お客さまのIPアドレス)
- パスワード: オプションお申し込み時に設定したもの
アカウント管理~バックアップマネージャーパスワード設定
バックアップマネージャーへログインする際のパスワードを変更できます。アカウント名の変更はできません。
バックアップメニュー~スケジュール設定
契約中のバックアップ世代数に応じて、Daily / Weekly / Monthly などのバックアップ周期を選べます。
(例えば7世代契約なら、毎日バックアップなども可能)
バックアップメニュー~バックアップデータ管理
すでに取得されているバックアップデータを「保護」あるいは「削除」できます。
- 「保護」を設定すると、そのバックアップは上書きされずに保存され続けます。
- 「削除」したデータは元に戻せません。
アカウント管理~FTPアカウント設定
バックアップマネージャーでは、バックアップデータを取得するために使用するFTPアカウントを設定できます。
バックアップデータ用FTPアカウント
バックアップデータの取得にはFTPを利用します。初期状態ではFTPアカウントが作成されていないため、必要に応じて以下の要領で設定してください。なお、作成可能なFTPアカウントは 1アカウント までとなります。
・アカウント作成時の命名規則
項目 | 内容 |
---|---|
FTPアカウント名 | – 文字数は 1~32文字 – 使用できる文字: a~z 0~9 . _ - = { } + # – 以下のアカウント名は登録不可: anonymous . (ピリオド1つ).. (ピリオド2つ)# で始まる名前 |
FTPパスワード | – 文字数は 8~32文字 – 使用できる文字: a~z A~Z 0~9 . _ - = [ ] { } + # ^ ! ? – 英字 + 数字 もしくは 英字 + 記号 の組み合わせが必須 |
補足: 「anonymous」など禁止されているアカウント名を登録しようとするとエラーとなります。
安全性を高めるため、パスワードは推測されにくいものに設定してください。
FTPソフト設定
お客さまのPCにインストールされているFTPソフトウェアや、別のFTPクライアントサービスにて、バックアップサーバーに接続するための設定を行います。主な設定内容は以下のとおりです。
項目 | 設定内容・例 |
---|---|
FTPサーバー名 | restore.etius.jp |
FTPアカウント名 | [作成したアカウント名]@[お客さまのIPアドレス] 例: backup123@1.2.3.4 |
FTPパスワード | 上記アカウント作成時に設定したパスワード |
サーバーとの通信プロトコルは、以下の通りです。
対応プロトコル | 備考 |
---|---|
FTP | 〇 |
FTP STARTTLS | Explicit モード |
STARTTLSを利用すると通信が暗号化され、第三者による盗聴を防ぐことができます。FTPソフト側でExplicit設定が可能な場合は、ぜひご活用ください。
バックアップデータの命名規則と構成
FTPで接続すると、バックアップデータが格納されているディレクトリー一覧を取得できます。ディレクトリー名は以下のようなフォーマットです。
YYYY-MM-DD_[LOCK]_[TARGET]
- YYYY-MM-DD : バックアップ取得日 (例:2024-08-01)
- [LOCK] :
LOCKED
→ 世代保護中(保護を設定したため削除・上書きされない状態)UNLOCKED
→ 保護が解除され、最新世代上書きの対象となる状態
- [TARGET] :
STANDARD
→ 標準バックアップ
バックアップデータが格納される主なディレクトリーは以下の通りです。
- /FTP_BACKUP
/app-def
/cgi-bin
/cgi-def
/data
/home
/ssi-def
/webuser
/anonymous
/ssl/app-def
/ssl/cgi-bin
/ssl/cgi-def
/ssl/data
/ssl/home
/ssl/ssi-def
/ssl
配下は、共用SSLまたは独自SSLをご利用のお客さまのみバックアップ対象となります。
また、httpsドキュメントルート統合状態では/ssl
は存在しない場合があります。 - /MAIL_BACKUP
- メールコンテンツのバックアップ
- /CONFIG_BACKUPP
- Webユーザー・メールユーザーの設定情報
- /ML_BACKUP
- メーリングリストの設定情報
- /MYSQL_BACKUPP
- 標準データベース(MySQL)のバックアップ
FTPアカウントの変更(アカウント名、パスワード、ステータス)
バックアップマネージャーの「アカウント管理」画面では、作成済みのFTPアカウントに対して以下の変更が行えます。
- アカウント名
- 既存アカウント名を別のアカウント名へ変更可能です。
- パスワード
- パスワードの変更も可能です。
- パスワード再設定後は、新しいパスワードでのみログインできます。
- ステータス(有効/無効)
- FTPアカウントを一時的に無効にして、バックアップデータの取得を停止させることができます。
- 「無効」にするとFTPサーバーへのログイン自体ができなくなる点にご注意ください。
以上の設定変更を行うことで、セキュリティリスクを低減したり、運用状況に合わせてFTPアクセスを管理したりできます。変更後の設定は、画面の指示に従って保存してください。
制限事項
バックアップオプションをご利用いただくうえで、下記の点にご注意ください。
1. ファイル間の不整合について
バックアップの作成時には、ファイルごとに個別にデータを取得しております。そのため、
- 同時アクセス中 など、取得タイミングによってはファイル同士が厳密に一致しない場合があります。
- バックアップファイル同士に一部の整合性不具合(データが古いままのファイルと新しいファイルの混在など)が生じる可能性があります。
2. データベースのバックアップデータについて
サーバー上で稼働中のデータベース(MySQL)をエクスポートしてバックアップを行う方式です。
- このため、トランザクションの途中 などで取得された場合に、データ内容が不一致となるリスクがあります。
- W3Lab ではデータベースの完全な整合性を保証できない点をご承知おきください。
3. ファイルのパーミッション情報について
バックアップデータには、ファイル本来のパーミッション(アクセス権情報)が含まれていません。
- 復元後に正しいパーミッションへ戻す必要がある場合は、お客さま自身で設定 を行っていただく必要があります。
- 特にCGIやPHPファイルなど、実行権限が必要な場合にはご注意ください。